日本のマスコミが報道しない、タンソンニャット空港で起きたベトナムと海上自衛隊(P-3C)との心温まるお話です
ベトナムにお世話になった海上自衛隊 P-3C
ちょうど私が無給休暇の真っ最中、ひと先に復帰した外国人パイロットからメッセージが届きました。
「日本のP-3C が駐機してるよ。なんかトラブルみたい」
その時はへぇ~と軽く流してたのですが、最近詳細が分かりました。
この海上自衛隊哨戒機 P-3Cは、コロナ流行真っ只中の4月29日、給油の為に寄港したここタンソンニャット空港でエンジントラブルに見舞われ、エンジン交換を余儀なくされたとのこと。
この2か月間のベトナムの各省庁、関係者にの支援のおかげで整備が完了し、2020年6月29日 タンソンニャット空港から無事に離陸し日本へ帰還しました。
経緯
エンジントラブル
このP-3C はソマリア沖での海賊対処行動のために1月から派遣されていました。
任務を終えた P-3C は帰国途中、給油の為にタンソンニャット空港に寄港することが許可されており、予定通り着陸しました。
しかしエンジンの不具合が見つかり離陸することが出来なくなり、そしてそのエンジンは交換が必要だということが判明したのです。
臨時の入国許可
この P-3C の19名の乗務員は、コロナの影響で本来は機内で待機しなければなりませんでした。
この時、ベトナム政府は急遽特別に入国を許可し、更にホテルまで手配してくれたそうです。
必要機材と人員の受け入れ許可
今回の故障は修理の為、交換用のエンジン、機材そして追加の整備員の派遣が必要となりました。
そこで日本からの輸送の許可を依頼したところ、ベトナム側は快く承諾してくれたのことです。
日本国内でPCR検査の陰性を確認したうえで、航空自衛隊輸送機 C-2 で機材と一緒に派遣された整備員は、ベトナムに到着後14日間の隔離期間を終え、タンソンニャット空港の職員の支援をもらいながら、エンジンの交換作業を無事終了することができました。
感謝
ベトナムはコロナに対して非常に厳しい対策を取ってきました。
その結果が2020年7月現在において、感染者372人、死者0人 という素晴らしい記録です。
その厳しい対策中に、「困った時に頼ることの出来る本当の友達」としてベトナムは日本を支援してくれました。
心より感謝したいと思います。
しかしこのことを報道しない日本のマスコミを非常に残念に思えてしかたありません・・・。
すこしでも皆さんに知っていただければと思い、今回は真面目に(いつも真面目ですよ 笑)ブログで紹介させていただきました。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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