通常のアナウンスではなく、時々聞こえる短いパイロットのアナウンス。何て言ってるの? と、質問がありましたので・・・
日本の航空会社ではあまり聞くことはありませんが、外国の航空会社ではパイロットからの客室乗務員に対する短いアナウンスがあります。
航空会社によって違いがありますが、似たような言い回しだと思います。
ドアを閉めた直後
「CABIN CREW ARM SLIDES AND CROSS-CHECK」
日本ではチーフパーサーが「客室乗務員はドアモードをアームドに切り替えてください」のようなアナウンスをしているかと思います。
それと同じです。ドアが完全に閉まって、ボーディングブリッジが切り離されたのを確認した機長がアナウンスします。
これ以降は緊急事態時は脱出用の滑り台を使用することになります。
離陸直前
「CABIN GREW BE SEATED FOR TAKEOFF」
日本ではチャイムが数回鳴っていると思います。
離陸の為滑走路に進入する時、「まもなく離陸するよ。座先に付いてシートベルトを確認してね」という意味で、副操縦士が行います。
これが聞こえた時、窓の外を見ると滑走路が見えることがあります。夜間離陸の時はきれいですよ。
窓に顔引っ付けてそれを見るのが楽しみというお客様もいらっしゃいます(笑)
降下開始後
「CABIN CREW PREPARE FOR LANDING」
着陸の為の降下を始めてしばらくするとこのアナウンスが聞こえてきます。
これはその時操縦を担当してないパイロットが行っています。
呼んで字の如く「客室乗務員は着陸の準備を始めて下さい。」という意味です
このアナウンスに続いてシートベルトのサインが点灯するはずです。
カーテンの向こうでペチャクチャ喋ってたCA達が慌ただしく動き出します(笑)
日本ではこれに相当するのが無いような気がしますね・・・
着陸前
「CABIN CREW BE SEATED FOR LANDING」
着陸の数分前、操縦を担当してないパイロットが行います。
「もうすぐ着陸するから座席に付いてシートベルトしてね。」といい意味。もうトイレに立たないで下さいね。
ベトナムではこのアナウンスが入ったころから客室のあちこちから、ピローン、ピローンとメッセージの着信音が聞こえてきます。みんなフライトモードにしてないのね・・・
駐機場に到着後
「CABIN CREW DISARM SLIDES AND CROSS-CHECK」
駐機場に到着しエンジンをカットした後、副操縦士がこのアナウンスを行います。
日本ではやはりチーフパーサーが「客室乗務員はドアモードをディスアームドに切り替えてください」のようなアナウンスをしていると思います。
これ以降は脱出用の滑り台は使用できません。エンジンをも切っていますし、緊急事態も殆どないはずです。
まとめ
そんなに沢山はありませんが、通常ひとフライトの中にこれだけ聞こえているはずです。
ベトナム人だけでなく沢山の外人パイロットがいますので、それぞれなまりや癖のある英語を披露していただけると思いますよ。(私?もちろん一番聞きやすい「じゃぱにぃーず いんぐりっしゅ」です。)
さ!あなたは聞き取れますか?
今度乗る機会があったらちょっと注意して聞いてみてください。
最後まで読んでいただきましてありがとうございました。
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