Lubuntu 20.04 LTS に NoraGateway 最終回

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シリーズ最終回は NoraGateway インストール編です

Raspberry Pi に NoraGateway をインストールして運用されている方は沢山いらっしゃると思いますが、わざわざパソコンにLinux をインストールしてまで使っている方は少ないのでないかと思います。

ラズパイ版も Linux 版もほぼ同じ物で、最新版は自動でインストールしてくれます。
ただ、コンピューター起動と同時にバックグラウンドで静かに動いているのがどうも・・・いまいち・・・
windows 版のようにコンソールが表示されてほうが通信やネット状況がよくわかるんですよね。

そこで自動起動を止めて、コンソールが画面に表示されるように、裏技を使います。

 

NoraGateway のインストール

インストール自体は簡単です。
まずご存じ Nora Series wiki の インストールチュートリアルにアクセスして Linux 版の説明部分までスクロールダウン。軽く一読してください。

1.ポート番号の確認

お持ちのデバイスを USB ポートに接続し、左下の鳥マーク → 設定 → システムツール → QTerminal を起動します。

Windows のDOS窓のような画面が表示されますので、$マークの後ろに
ls -l /dev/ | grep ttyUSB [Enter キー]

ttyUSB番号」と表示されていれば正常に認識されており、この場合ポート番号は「/dev/ttyUSB0」となります。

2.NoraGateway のインストール

同じ 要領で QTerminal に
wget https://k-dk.net/nora-release/initial_setup_NoraGateway.sh  [Enter キー]
chmod +x ./initial_setup_NoraGateway.sh  [Enter キー]
sudo ./initial_setup_NoraGateway.sh  [Enter キー]

この3種類のコマンドを順に入力します。
手入力はミスしやすいのでコピペが楽ですよ。
後は5分ほどお持ちください。

インストールが終わると見慣れたノラの設定画面になります。ご自分の環境に合わせて設定をしてください。
カーソルキーで変更箇所まで移動し、必要個所を打ち込んでいきましょう。
先ほど調べたポート番号はここで必要になります。

すべての設定が終わったら、[Ctrl]キーを押しながら [x]
確認のメッセージが出ますので [y] を、そしてファイル名の確認が表示されたらそのまま [Enter] を押します。

ここまで終えましたら、一度ログアウトします。(これ大事です)
左下の鳥マーク → Leave → ログアウト。
確認のメッセージがでたら、[y] をクリック。

そのまますぐに再ログインします。
lubuntu インストール時のユーザー名が表示されますので、その時決めたパスワードを入力してください。

3.テスト

再ログインしたら、QTerminal を起動して
/opt/NoraGateway/start.sh  [Enter キー]
と打ち込んでください。
Noragateway が立ち上がります。しばらく待ちますと各種データーがアップデートされますので5分ほど待ちましょう。

では、いつものようにレピーター、リフレクターに繋いでみてください。

無事にQSO出来ればテストは終了です。

上手くいかなかった場合や設定を変更する場合は、QTerminal を起動して
nano /opt/NoraGateway/config/NoraGateway.xml  [Enter キー]
と打ち込んで設定を見直してください。

注意点:NoraGatewayをインストールした後は、設定を終えるまで再起動しない方が楽です。再起動しますとNoraGateway がバックグラウンドで自動起動し設定がやりにくくなります。
ただ後に説明するコマンドを使用しますと NoraGateway を止めることができます。実際にコマンド打ち込んで試してみるのもいいかと思います。

4.自動起動させたくない場合、コンソールを表示させたい場合

テストの結果問題なく動作しましたら、パソコンを再起動すると NoraGatewayは自動的に立ち上がります。
ただ画面の上には何も表示されず、バックグラウンドで作動しいるのだそうです。

そこで便利なコマンドをいくつか・・・(QTerminal に打ち込みます)

バックグラウンドで NoraGateway を自動起動させたくないとき:
sudo systemctl disable NoraGateway

一度止めた自動起動を元に戻したいとき:
sudo systemctl enable NoraGateway

バックグラウンドで起動している NoraGateway を止めたいとき:
sudo systemctl stop NoraGateway

バックグラウンドで NoraGateway を起動させたいとき:
sudo systemctl start NoraGateway

私は、”sudo systemctl disable NoraGateway”で自動起動しないようにしてます。(1度行えば、毎回は必要ありません)
電源を入れパソコンが立ち上がった後、QTerminal を自動に起動させて “/opt/NoraGateway/start.sh” を打ち込んでコンソールを表示させて使っています。

壁紙など変えて雰囲気を変えるのも良しかと・・・

 

 

最後に・・・

4回に分けて随分長いブログになりました。
Linux のインストールまではできるだけコマンドを打たないで済むようにしましたが、NoraGateway はそうもいかず、わかりにくいところがあるかも知れません。

そもそも Linux で NoraGateway を使う方がいらっしゃるか分かりませんが、使わなくなった古いパソコンの再活用ということで、実験的にやってみるのもいいかと思います。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。

 

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コメント

  1. Jun より:

    こんにちは。力作の公開ありがとうございます。OS問わずのNoraGatewayは本当に良くできていますね。USB版のMMDVM HotspotとDVstickがあれば完璧です。願わくば、NoraExternalConnectorインストールサイトがもっと増えてくれるとうれしいのですが。

    • XV9OKXV9OK より:

      Jun様
      コメントありがとうございます。そうですね。どうしても日本のD-STAR網は不安定な事が多いので、全てのレピーターにNoraExternalConnector が接続されると最高ですね。