コロナとパイロット

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コロナ
コロナパイロット

私たちの会社では、新型コロナの影響で3月からで外国人パイロット全員が無給休暇となりました。
そして世界中のパイロットが仕事を失っています。
外資系エアラインで働く契約パイロットのリスクをお話しします。

 

各資格の維持

エアラインのパイロットとして飛ぶには色んな資格が必要になります。
そしてその資格の期限が殆ど1年未満なのです。国、会社によって若干の違いがあるかもしれませんが、世界中のパイロットがこの資格の維持のために訓練、審査を受けています。
しかしこの無給休暇中にその期限を向かえるパイロットもいます。期限が切れたら追加の訓練、審査が必要になる場合があります。
幸運にもこの30年資格を失うとい事態に遭遇しなかったのですが、今回は切羽詰まった問題です。
万が一このまま解雇に至った場合、資格が無いのでどこのエアラインからも門前払いとなります。
資格の維持の不安。外資系で働くパイロットの大きなリスクだと思わされました

 

収入が本当に ”ゼロ”

日本では労働者の権利が守られていますので、突然無給になることはほとんどないと思います。
私の現在の契約書には「あなたは航空会社の職員ではありません。またパイロット派遣会社の職員でもありません。一個人事業主です。」とあります。つまりリスクは自分で背負ってね、という意味です。
今回、当該国の補助金等は何も受けることが出来ないことがわかりました。また住民票を日本に置いていない場合、本国からの援助も受けられません。
本当の無収入で暫く生き延びなければなりません。
パイロットしての収入が全く無くなることがある。これが最大のリスクです。

 

さらに・・・

スキル維持や知識向上、モチベーションの維持などは全て自己責任です。
もちろんプロとしてその技量を売っているのですから当たり前ですが、会社はそのお膳立てはしてはくれません。

そしてこれらのリスクを背負った時のストレスとの戦いが待っています。
身体は鍛えられますが、心は先の読めない未来に対する不安と闘わなければなりません。

 

だから・・・

根拠のない「きっと大丈夫」ではだめでなんです。
情報を集め、計画を立て、代替を含めて準備をして来るその日まで待つ。
ホント・・・心を強く持ってないと折れそうになります・・・BE STRONG !!

 

外資系パイロットを目指している皆さんに・・・

コロナ以前は世界規模のパイロット不足が言われていましたが、一度今回のような規模の恐慌に合うとまず契約パイロットから仕事を奪われます。

ベトナムにおいては国内の感染者400人足らず、死者0。国内線もほぼ全路線が戻りましたが、外人パイロットのほとんどが復帰待ち。たとえ復帰しても最低今年いっぱいは、元の4分の1から5分の1の給料に抑えられています。

先日、日本の航空会社に移ったある外国人機長から連絡がありました。
日本に移る前は同僚からなんで日本に?と笑われたそうです。しかし今は、会社からも国からも補助がある日本が羨ましいと・・・。

もちろん、リスクを回避し他種の企業を経営しながら飛んでいる方もいらっしゃいます。

さて・・・
あなたはなぜ外資に行きたいのですか?
そのためのリスクを回避する手段を持っていますか? 
ご家族はそれを理解してくれますか?

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

 

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コメント

  1. yoshiyasu akehi より:

    ワオ~キャプテンいい内容のプログ楽しいですね次回楽しみですよ

  2. XV9OKXV9OK より:

    ありがとうございます。ボチボチ頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします。