ホーチミン タンソンニャット国際空港 その1

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ベトナム
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無給休暇を終えて100日ぶりにフライトに戻って参りました。
復帰記念ということで今回と次回の2回に分けてホーチミン市のタンソンニャット国際空港のお話を。

歴史

1030年初期フランスの植民地だったころに作られた未舗装滑走路備えた空港が起源だそうです。
1950年代半ばに米国の援助を受け滑走路の延長し、南ベトナムの玄関口として知られるようになりました。
ベトナム戦争時代は空軍基地として使用され、世界でも最も忙しい基地っだたとか。
2010年私がベトナムに来た時はまだ、戦闘機用の古いかまぼこ型の格納庫がずらっと並んで歴史を感じたのを今も覚えています。
国際線ターミナルは2007年に日本の ODA により現在の新ターミナルビルが完成しましたが、国内線ターミナルは私が来た当時でもまだ田舎のローカル空港みたいな感じでした。
今ではすっかりきれいになりましたけどね。

 

滑走路

滑走路は並行して2本あります。基本的には1本が離陸用、もう1本が着陸用です。
設備としては問題ないのですが、やはり日本の滑走路と比べると見劣りがします。滑走路の各照明が少ないんです。
ほとんどベトナムの空港に言えることですが、滑走路の中心線を示すライトが無いので、夜や天候が悪いときこれはかなり辛いです。ま、慣れましたけどね(笑)。
さらにグルービングという排水するための細い溝が刻まれていないので、雨が降ると滑走路に水がたまり、滑りやすくなるという欠点があります。
雨の多い国なんですが、溝を掘る機械のお値段が高いとか、その機械の数が少ないとか・・・諸事情があるようです。

 

環境

この空港は街の中にドンと構えた24時間空港ですが騒音の規制とかはありません。
夜中でもゴーっと音が聞こえてきます。ホーチミンからの日本線はほぼ真夜中に離陸していきます。

話は逸れますが、ベトナムの方々は騒音は対して寛大というか、あまり気にされないんですよね。真夜中大音量の屋外カラオケも平気なようです。私は夜、家の前の教会から大音量で流れくる聖歌にいらいらする不届き者です(笑)

ホーチミン市はこの10年でどんどん大きく、明るくなってきました。ナイトフライトでホーチミンに帰ってくると、都市以外は暗いので遠くからそこだけが浮かんで見えてきます。夜景は本当にきれいですよ。

ただ周りに民家が沢山あるので、あの「ハドソン川の奇跡」みたいなことになったらどうしたらいいものか・・・サイゴン川の奇跡は・・・ちょっと無理ですね。

 

拡張工事と渋滞

タンソンニャット国際空港は軍民共用の飛行場ですが、便が増え手狭になった為何年もかけて駐機場の増設工事を行いました。そのため軍の施設を追いやって駐機場の確保に成功しているようです。
しかし、滑走路の本数は変わっていません。コロナの影響が出る以前はエンジンをかけてから離陸まで40分以上も待たされることも・・・。
お客様から「搭乗後すぐ機内で寝ていて、起きたらまだ飛んでなかったよ」なんて嫌味いわれこともございます。
ずらっと並んだ離陸待ちの飛行機を見ると私たちパイロットもため息が出てしまいますね。
そんな時は外でも眺めて各社の飛行機でもお楽しみください。民間機だけでなく各国の軍用機、日本の海上自衛隊の飛行機も駐機していることがありますよ。右側のシートがお勧めです。

 

つづく・・・

次回は時々友達やお客様から質問される、タンソンニャット国際空に港進入するときの不思議も含めて運用面についてのお話をさせて頂く予定です。もし質問がありましたらコメント欄からどうぞ!わかる範囲でお答えします。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

 

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