海外でエアラインパイロットになる方法(その1)

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パイロット
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今月でベトナムに来てちょうど10年になりました。そこでどうやって海外のエアラインパイロットになるのか、その方法をお話ししたいと思います。

必要な資格

さすがに資格もなにもなく会社が採用してくれることはありません。次にあげる資格が必要となります。

1.定期運送用操縦士技能証明書
2.第一種航空身体検査証明書
3.航空英語能力証明(レベル4以上)
4.航空無線通信士

定期運送用操縦士技能証明書

まずは何よりもこれが必需品です。
副操縦士として海外で就職する場合でも「事業用操縦士技能証明」ではなく、この「定期運送用操縦士技能証明書」が必要です。

第一種航空身体検査証明書

これは言うに及ばずですね。現在プロとして飛んでおられる方は問題ないと思いますが、これからパイロットになりたいという方はお近くの指定医に相談されてもいいかもしれません。
詳しくはこちら「航空医学研究センター」をご覧ください。

航空英語能力証明

国際線を飛ぶのに必要になる資格です。
個人で受験することができますが、受験料が3万円ほど・・・。
国際線を運航している場合は会社で取らせてくれると思うのですが。

航空無線通信士

日本ではパイロット用の無線の資格には「航空特殊無線通技士」と「航空無線通信士」の二種類があります。
これから「自家用操縦士」の訓練に入るという方なら「航空特殊無線通技士」でも十分なのですが、エアラインのパイロットになる為には「航空無線通信士」が必要になります。
どうせなら最初から「航空無線通信士」を取得しておいた方がその後断然楽。
これからパイロットになろうとされている方は、訓練始まる前に取得することをお勧めします。

ちなみにベトナムでは無線の資格は ATPL に含まれており、改めて取得するということはありませんでした。

 

定期運送用操縦士技能証明の取得方法

日本の「定期運送用操縦士技能証明」は外国でも通用しますので、既にお持ち方は問題はありません。

「事業用操縦士技能証明」しかお持ちでない副操縦士の方は、会社から機長昇格の指名を待って訓練審査を受けるか、海外で ATPL を取得するかどちらかですね。

残念ながら日本では個人で取得できる資格ではありません。
日本ではどこかしらのエアラインに所属し、そこで経験を積み、会社から機長昇格の指名を受け、訓練審査をパスする必要があります。

現在国内で事業操縦士技能証明で副操縦士として飛んでいる人の場合
アメリカ等に渡って、FAAアメリカ連邦航空局の ATPL (Airline Transport Pilot License) 、アメリカの定期運送用操縦士を取得するのが最も経済的で短期間で取得が可能かと思います。

条件は
総飛行:1500時間
機長(PUSを含む):250時間
野外:500時間
夜間:100時間
計器:75時間

3年ほど飛んでいる方は条件を満たしているはずです。

期間は2週間、料金は150万円程のようですがスクールに問い合わせて詳細は聞いておいた方がいいでしょう。

但し、気を付けておきたいことがあります。
最近は入社時に偽造の資格、経験をもって会社にアプライされる方がいるようで書類審査が厳しくなってきています。
日本で事業操縦士の資格で飛んでいる場合、FAA の ATPL を持っていても認めない会社もあるようです。
つまり日本で「定期運送用操縦士技能証明」を取ってこいという意味です。

それはまだ一部会社のようですが・・・

今はコロナ騒ぎで渡米などできませんが、来る日の為この時期に 学科試験の準備をして備えるのがいいのではないでしょうか。

次回は募集編を予定しています。

最後まで読んでいただきましてありがとうございました。

 

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